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体外受精の妊娠確率と出産・流産・ダウン症の確率を年齢と回数別にまとめました

 2016/09/01 妊活
この記事は約 12 分で読めます。 8,259 Views
体外受精の妊娠率

体外受精は人工授精や排卵誘発剤を使ったタイミング法などとは桁違いに妊娠確率の高い治療法として「最後の砦」とも呼ばれています。
でも実際のところ、体外受精の妊娠率や出産率ってどうなのでしょうか?
それに治療っていうくらいだから流産やダウン症になったりする確率も高くなったりするのでしょうか?

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体外受精による出生確率ってどれくらい?

大事なのは妊娠する確率ではなく出産する確率です。
まずは全体で見た体外受精の出生率を見てみましょう。
全体で見た体外受精の出生率
参考:mhlw.go.jp

体外受精は生理の周期に胚移植を行う新鮮胚移植と一旦凍結してから胚移植を行う凍結胚移植の2通りあります。
>>新鮮胚移植と凍結胚移植のメリット・デメリットを比較
顕微受精は主に精子の状態が相当悪い時に行います。

新鮮胚移植と凍結胚移植、そして顕微受精をそれぞれ見てますと、出生確率は
新鮮胚移植が15.9%
凍結胚移植が22.4%
顕微受精が13.5%

となっています。

ただ、20代の方もいれば40代の方もいるというこれは全体の確率になりますので年齢別の確率を見たほうがいいですよね。
ということで、続いて年齢別のそれぞれの確率についてご紹介したいと思います。

年齢別・体外受精による妊娠率

年齢別・体外受精による妊娠率
参考:ART(体外受精・顕微受精など)による妊娠・生産・流産率2012

1)生産率とは赤ちゃんが生まれる確率=出生率です。
2)総ET:ETとは胚移植のことになるので、総ETとは「胚移植までたどり着いた数の中で」ということを表しています。

20代:妊娠率/総ET

23歳=41.2%
25歳=41.7%
28歳=42%

ここで不思議なのは必ずしも年齢が若ければ確率が高いということではなく、
例えば23歳より28歳の方が妊娠率が高いように年齢によってばらつきがあるということです。

30代:妊娠率/総ET

33歳=37.3%
35歳=35.8%
38歳=29.8%

20代〜30歳までは40%以上ある時期が多い妊娠確率ですが、
32歳で40%を切り、38歳では30%を切っています。

40代:妊娠率/総ET

40歳=24.0%
43歳=12.3%
45歳=6.8%

ご覧のように40歳では24%あった妊娠確率も42歳で20%を切り、
44歳では10%を切ってしまいます。
(50歳以上の妊娠確率は1.7%となっています。)

年齢別・体外受精による出産確率

年齢別・体外受精による出産確率
妊娠確率について見てきましたが、
何のために治療をするのか?ということを考えれば
当然大事なのは出産する確率ですよね。

ということで、体外受精による出産の確率を、体外受精による妊娠確率と並べて見ていきたいと思います。

20代:出産確率

  

年齢 妊娠確率 出産確率
23歳 41.2% 18%
25歳 41.7% 20.1%
28歳 42% 21.3%

こちらも妊娠確率、出産確率ともに23歳や25歳よりも28歳の方が高くなっています。
勝手な想像ではありますが、仕事への慣れなどによる精神的、肉体的な充実なども関係しているのかもしれませんね。

30代:出産確率

  

年齢 妊娠確率 出産確率
33歳 37.3% 18.3%
35歳 35.8% 17.3%
38歳 29.8% 12.4%

38歳になると100人中30人妊娠し、さらにその中の10人ほどしか出産に至らないということになってきます。

40代:出産確率

  

年齢 妊娠確率 出産確率
40歳 24.0% 8.1%
43歳 12.3% 2.4%
45歳 6.8% 0.7%

43歳を過ぎると100人中10人が妊娠し、その中の2人しか出産に至らない…
つまり100人中2人だけが赤ちゃんに恵まれるということになるかと思います。

年齢別・体外受精による流産の確率

年齢別・体外受精による流産の確率
目をそむけたくなることかもしれませんが、現実にはこうなっているということで、流産の確率についても妊娠確率、出産確率と並べて紹介していきます。

20代:流産の確率

  

年齢 妊娠確率 出産確率 流産確率
23歳 41.2% 18% 16%
25歳 41.7% 20.1% 13.7%
28歳 42% 21.3% 17.8%

30代:流産の確率

  

年齢 妊娠確率 出産確率 流産確率
33歳 37.3% 18.3% 19.0%
35歳 35.8% 17.3% 20.0%
38歳 29.8% 12.4% 26.7%

35歳から流産の確率が20%以上になってきます。
例えば35歳の場合、100人中妊娠した35人の中で20人近く流産してしまうという結果になっています。

40代:流産の確率

  

年齢 妊娠確率 出産確率 流産確率
40歳 24.0% 8.1% 35.4%
43歳 12.3% 2.4% 51.1%
45歳 6.8% 0.7% 67.5%

43歳を境に半分以上の確率になってしまいます。
ちなみに49歳の流産確率は100%になっていますが、これは50歳以上の流産確率が50%となっていることからもわかるように絶対数不足によるものだと思います。

体外受精によるダウン症の確率

ダウン症の確率
排卵誘発剤の影響で体外受精で生まれた子供はダウン症になる確率が高くなるということを耳にした方もいるかも知れません。
そうでなくても体外受精で生まれた子供はダウン症になる確率が高いんじゃないか?と思う方もいるかもしれませんね。
そこで、体外受精とダウン症の関係について調べてみたのですが、残念ながら信頼のある文献を見つけることができませんでした。

ただ、高齢出産になるほどダウン症の確率が高くなるという調査報告はあります。
そして体外受精を受ける方は物理的理由、経済的理由から高齢の方が多いのも事実。
このことから体外受精=ダウン症の確率が高いと考えてしまっている人が少なくないというのが本当のところのようですね。

自然妊娠vs体外受精の各確率

自然妊娠vs体外受精
結局知りたいのはコレじゃないでしょうか?
「体外受精の確率やリスクは分かった。で、自然妊娠と比べてどうなの?

体外受精は…
・高額になり
・少なからずリスクもある
・確率も高いとは言えない

それでも自然妊娠と比べて目に見えて違いがあれば体外受精を受ける価値はありますよね。
逆に言えば自然妊娠とそんなに変わらないのであればコスパ(費用対効果)が悪いと、躊躇してしまう方がいるのも事実です。

で、実際どうなのでしょうか?

自然妊娠vs体外受精【妊娠率】

25歳:自然妊娠(25〜30%)vs体外受精(41.7%)
30歳:自然妊娠(25〜30%)vs体外受精(41%)
35歳:自然妊娠(18%)vs体外受精(35.8%)
40歳:自然妊娠(5%)vs体外受精(24.0%)
45歳:自然妊娠(1%)vs体外受精(6.8%)

※自然妊娠率は1周期の妊娠率
参考:http://acure0038.com/data.html

自然妊娠と比較すると約2〜5倍体外受精の方が妊娠率が高いことが分かると思います。
ただ、それでも35歳以上の体外受精の妊娠率は40%を切っているということもあり、お金をかける意味があるのかと思う方もいるかもしれませんが、自然妊娠のプロセスにはたくさんの「運」と「ハードル」があるため、実際には数字以上に難しくなってくると思います。
自然妊娠と体外受精のプロセスについてはこちらが参考になります
>>体外受精の流れとスケジュール

自然妊娠vs体外受精【流産率】

25歳:自然妊娠(10%)vs体外受精(13.7%)
30歳:自然妊娠(10%)vs体外受精(15%)
35歳:自然妊娠(25%)vs体外受精(20%)
40歳:自然妊娠(40%)vs体外受精(35.4%)
45歳:自然妊娠(50%)vs体外受精(67.5%)

※自然妊娠率は1周期の妊娠率
参考:http://acure0038.com/data.html

流産率は確かに体外受精の方が高い年齢もありますが、想像以上に変わらないという印象だと思います。
自然妊娠と体外受精で流産率が変わってくるというよりも、高齢になればなるほど流産率が上がるというのが正直なところです。

実は妊娠確率は卵の質+医師のレベルで決まる?

妊娠確率は
今までは妊娠や出産の確率について数字だけで見てきましたが、もっと根本的なことに焦点を当ててみたいと思います。

卵子は減り続けて老化していく

体外受精に限らず、妊娠の確率は卵の質で決まるということを聞いたことがないでしょうか?
卵子の老化」がNHKで特集されて話題になりましたが、

卵は生まれた時すでに卵巣の中にできているんですね。
そして生理が来て排卵する時にはたくさんある卵のうち良い卵から出て行ってしまうんです。
例えば12歳で生理が来たとすると「今ある卵のうち最良のものから出て行く」ということを30歳、40歳になるまで数十年間続けていくとどうなると思いますか?

そうです。良い卵から出て行ってしまうのですから年齢とともに残っている卵は悪いものだらけになってしまうのです。

ですから
・卵は減り続ける
・良いものから出て行くので悪いものが残る

ということになります。

そして年齢の他にもう一つ卵を減らしてしまう原因があります。
それは排卵誘発剤を使うことです。
排卵誘発剤を1回使うごとに20ヶ月分の卵を消費するという話もあるくらいです。
この話は現在エビデンス(証拠)が曖昧なので参考程度に捉えてく欲しいのですが、排卵誘発剤によって卵が増えるのは確かですから、卵の消費=老化につながる可能性があることにはうなずけます。

つまり
・年齢
・排卵誘発剤の使用回数

によって卵子は老化していく=卵子の質が落ちていく可能性があるということです。

医師のレベルが体外受精の確率を決める?

よくこのような話を聞いたことはないでしょうか?
「体外受精に300万円かかったけどやっと赤ちゃんができた」
「私は無事出産できたけど合計で700万円以上かかっちゃった」

実は体外受精の料金の平均は30万円〜50万円。
50万円前後と見ておけばいいと思います。
>>体外受精の料金についてはこちら

それなのにどうして300万円も700万円もかかってしまうのでしょうか?
実は上の体験談は私の知り合いの話なんです。
このような知り合いは何人かいるのですが、共通点は「病院を変えたら1回で妊娠した」ということです。

それまでは同じ病院で何回もトライしたのに妊娠に至らなかった。
思い切って病院を変えてみたら1回で妊娠した。

つまり、医師や病院にもレベルの差がある可能性があります。

レベルの高い医師が治療すれば体外受精は運が関係ない治療だと言います。
言い換えればレベルの高い医師が治療すれば体外受精は1回で決まる可能性が高い治療だとも言えると思います。

もちろん妊娠後に流産してしまった場合などは2回目以降ということもあると思いますが。

なぜ同じ体外受精という治療でレベルの差が生まれてしまうのか?
確実なことはわかりませんが、昔は5〜6個の病院でしか行われていなかった体外受精が現在500か所以上で行なわれていることも理由の一つだと思います。

体外受精の回数は?何回で成功する?

結論から言いますと体外受精に成功した方の治療回数はピンキリです。
1回で成功する方もいれば、6回、10回とやって成功する方もいます。
ただ、上でご紹介したように複数回数治療して成功している方は最終的にクリニックを変更してうまくいっている印象があります。

そしてもしかしたら回数の差は医師やクリニックのレベルの違いにあるのかもしれません。

卵の質がすべてなのですから本来は良い卵をとれたら成功するはずです。
でも受精でうまくいかなった、培養のレベルが低くてきれいな分裂にならなかった、胚移植でうまく戻せなかった…レベルによってはこのようなことが起こっても不思議ではありません。

体外受精と自然妊娠との流産率にそれほど差が見られないように、妊娠後に流産してしまうかどうかは医師のレベルは関わらないと思いますが、

本来、良い卵があり、レベルの高い医師がいれば1回で妊娠するのが体外受精だと言われています。

最後に

最後に
体外受精の全体の確率から年齢ごとの確率、そして卵の質や医師のレベルによっても確率は違うことについてご紹介しました。
体外受精は1回50万円前後かかると言われていますが、逆に言えば1回で済めば何百万円とかからずに済むとも言えます。
「じゃあ、どこのクリニックに行けばいいのか?」という話になってきてしまうのですが、ネットには色々な情報が転がっていて分かりませんよね。
ですが、最低でもガイダンスを行っているクリニックに通って先生のお話をよく聞いてみてください。
そしてガイダンスで「いいな」と思ったのであればご夫婦二人でよく話し合った後で直接先生に相談してみてください。
ネットの方法を鵜呑みにするよりも実際に動いて会ってお話ししてみるのが一番だと思います。
過ぎていく時間がもどかしいかもしれませんが、ここはじっくり、焦りは禁物です。

体外受精についてもっと知りたい方へこちらへ
>>体外受精のリスクvsメリット
>>体外受精の痛みについて

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