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体外受精の流れとスケジュール【ショート法とロング法・女性と男性】

 2016/08/31 妊活
この記事は約 10 分で読めます。 4,752 Views
体外受精の流れ

病院によって違ってくる体外受精の流れですが、生理から何日目で〇〇、採卵から何日目で〇〇などといったように大体のスケジュールを頭の中に入れておくとイメージしやすくなると思います。
ここでは自然妊娠と体外受精のプロセスの違いから、体外受精の流れ、そしてスケジュールの中でポイントとなってくる「こと」までご紹介したいと思います。

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体外受精とは

体外受精とは
体外受精とはIVF(In Vitro Fertilization)とも略される高度な不妊治療の一つとも知られ、不妊治療の中でも【最後の砦】と言う人も多いほどステップアップ治療の中でも1番上に位置する治療の一つです。

体外受精の方法は後でご紹介しますが、わかりやすく言えば、

  • 卵子を子宮の中から取り出し、体の外で受精させる。
  • 受精卵を培養後に子宮に戻してあげる。
という流れになります。

2013年には36万件以上の体外受精治療が行われ、そのうち約4万の赤ちゃんが誕生しています。
これはこの年生まれた赤ちゃんの24人に1人が体外受精で生まれたということになるので決して少ない数ではないですね。
参考:yomidr.yomiuri.co.jp

【まず知りたい】自然妊娠と体外受精の流れの違い

流れの違い
体外受精の流れを知る前に自然妊娠と体外受精のプロセスの違いを知っておくことをおすすめします。プロセスが全然違うんです。

自然妊娠のプロセス

いかに体外受精が運が無関係な治療方法なのか?ということを説明する前に、
自然妊娠はいかに運が良くないと成功しないか?ということをご紹介します。
妊娠のプロセス
出典:.fujinkainfo.jp

1)夫婦で仲良しをしたら精子が膣に出てきます。
精子はこの「膣」を一直線に子宮に向かって進まなくてはいけません。ですから精子の直進率が大切になってくるのです。
2)無事子宮に行くことができたら今度は卵管を通って卵管の隅で卵が来るのを待ちます。
ですが女性側が卵管にトラブルを抱えていると卵管の隅に精子が来ることができません。
3)排卵すると卵巣の中に卵が出来て、運が良ければ卵管の中に入って精子と出会います。
つまり運が悪ければ卵は卵管の中に入らず妊娠に至りません。
4)卵管の中に入った卵は精子と出会って受精します。
5)受精して分裂した赤ちゃんの細胞は5日間かけてゆっくり子宮へと向かいます。
6)無事子宮に潜り込むことができたら妊娠となります。

この他にもたくさんのプロセス(ハードル)があるのですが、自然妊娠の場合、これだけのプロセスを全てクリアした時だけ妊娠に至るということになります。

体外受精の流れ

それでは体外受精のプロセスはどうなのでしょうか?

1)排卵誘発剤などで排卵を促します。
2)卵が大きくなり熟したら採卵します。
3)媒精といって採卵した卵に精子をかけ、受精させます。
4)培養させて細胞を分裂させます。
5)赤ちゃんの細胞を子宮に移植します(胚移植)
6)妊娠チェックをします。

自然妊娠と比べて限りなく運が無関係なことが分かりますでしょうか?
精子の状態が悪かったとしても卵管にトラブルを抱えていたとしても妊娠が可能なのが体外受精ということになります。

※精子の状態が相当悪い場合には顕微授精やその他の治療になる場合もあります。

体外受精が向いている人

向いている人
自然妊娠・体外受精の流れをご紹介しましたが、流れを知っておくと自分が体外受精に向いているのか、ということが分かると思います。

女性の場合

自然妊娠(タイミング法含む)で授からなかった方や人工授精に複数回失敗された方、卵子の通り道が詰まっている方(卵管閉塞や子宮内膜症)、そして近年増え続けているのが高齢によって卵子の老化を気にされる方です。

男性の場合

なんらかの障害により精子が正常に機能しない・量が極端に少ない場合。(射精できない場合も含みます)

体外受精のスケジュール

スケジュール

体外受精の前にする検査

どんな人でもどんな状態でもいきなり体外受精スタートというわけにはいきません。
事前に検査しておかなければいけないこともいくつかありますし、また、検査して悪いところを直しておくことによって体外受精の成功率が上がる可能性も高くなります。

女性の場合

生理3日目前後:ホルモン検査
生理終了時:子宮鏡検査
子宮内膜にポリープやイボなどができていると治療の妨げになりますので、あったら先に治しておく必要があります。
生理終了後:抗核抗体検査
抗核抗体検査とは免疫検査のことなのですが、女性が免疫に病気を持っていると赤ちゃんを異物としてしまうことがあります。

男性の場合

随時:精子検査
体外受精は精子の状態が悪くても影響しないと言われていますが、相当悪い場合には顕微受精など別の治療法を考えなければいけないので大切な検査です。そもそも精子がなければ妊娠はありえないので。
随時:B型肝炎の検査
最近では男性のB型肝炎というのは性病扱いになることもあるそうです。というのも男性がB型肝炎を持っていると精子にウイルスが付いている場合があるからです。

これらの検査は病院によっては行わないところ、またはもっと多く行うところもあるかもしれませんが、こういった事前検査は体外受精を成功させるためにも大切な検査だということを覚えておいてください。

ショート法

ショート法は短期間で卵胞を成長させるため薬の使用期間が短くなるというメリットがありますが排卵スケジュールをコントロールしづらいというデメリットがあります。
・向いている方:高齢出産される女性に向いている

1)生理1日目:点鼻薬(GnRhアゴニスト)
2)生理3日目〜8日目:点鼻薬+卵子の成熟を促進するためhMG注射
3)採卵日2日前:hCG注射
4)採卵日当日:採卵(hCG注射後36時間〜40時間)
5)採卵日2日後:胚移植
6)胚移植12日前後:妊娠結果判定

ロング法

ロング法は排卵スケジュールをコントロールしたい方には向いていますが、ホルモン剤の投与が長期間になるため注射量や費用が増えるというデメリットがあります。
・向いている方:若い女性に向いている(37歳以下)

1)前生理の高温期中盤:点鼻薬(GnRhアゴニスト)
2)生理3日目〜11日目:点鼻薬+卵子の成熟を促進するためhMG注射
3)採卵日2日前:hCG注射
4)採卵日当日:採卵(hCG注射後36時間〜40時間)
5)採卵日2日後:胚移植
6)胚移植12日前後:妊娠結果判定

男性の体外受精スケジュール

男性には精子の採取という重要な役割がありますが
流れで言いますと採卵日と同じ日になります。
採卵日と同じ日なので上記(ロング法・ショート法)スケジュールの4番のところに入りますね。

ここで重要になってくるのが採卵日のスケジュールというのはずらせないことです。
そして時間も決まっている場合が多いので旦那さんはその時間に間に合うように精子を届けなければいけません。

・採取室はあるのか?
・採取して何時間以内のものがいいのか?
・禁欲期間はどれくらいがいいのか?
このようなことは病院によって方針が違ってくると思いますので、お医者さんに是非相談してください。

この件については「どうやって?いつ?どこでするの?」など奥さんは心配なことがたくさんあると思います。でも心配ご無用。旦那さんは、しっかりと役目を果たしてくれるはず。ですから奥さんは体調を整えることだけに集中してください。

妊娠判定日がポイントって本当?

妊娠判定日がポイント
上でご紹介した体外受精のスケジュールはあくまでも平均のスケジュール(平均から大きくずれない)であって、当然病院の考え方によってスケジュールは違ってきます。
ですが、上でご紹介したショート法、ロング法ともに妊娠チェック(妊娠結果判定)は胚移植から12日前後、つまり採卵から14日前後になっていることがわかります。

ここではまず採卵から14日前後に妊娠チェックをする病院が多いと仮定します。
そして採卵後14日前後が平均だとすると
採卵後12日で妊娠チェック=早い
採卵後17日で妊娠チェック=遅い
ということが言えると思います。

まずは
〜12日=早い
14日前後=平均
17日〜=遅い
と覚えておいてください。

妊娠判定には血液検査と尿検査がある

採卵後17日で妊娠チェックの場合

妊娠チェックには血液検査と尿検査と2通りあるのですが、尿検査での妊娠チェックの場合は採卵後17日〜20日前後になってしまうことがあるようです。

採卵後12日で妊娠チェックの場合

採卵後12日で妊娠チェックと早いチェックができるのは血液検査でチェックできるからです。
血液の中にβ-HCGというホルモンが含まれているかということによって妊娠しているかが分かるようです。

早く妊娠チェックすることのメリット

妊娠してるかどうかが問題であって、いつチェックするかなんて問題じゃないでしょ?って思いますよね。
そうなんです。実は「妊娠してるかどうか」が何よりも大事なんです。
そして妊娠チェックを早く行うことで得られるメリットがあるんです。

というのも妊娠しているかどうかは血液の中のβ-HCGがどのくらい含まれているか?ということが重要。つまりβ-HCGの値が大事ということですね。
そしてβ-HCGの値はある程度早くチェックすることで順調に妊娠しているかどうかを調べるのと同時に「妊娠したものの流産してしまった場合」もチェックできるんです。

ここで多くの方は「流産したことを調べたって悲しいだけじゃん…」と思われるかもしれませんが、違うんです。
流産したということは妊娠はできたということ。
そして妊娠できたということは卵の質が良かったということ。
卵の質が良いのですからまたチャンスはあるということになるんです。

つまり早くチェックすることによって超初期の流産に気づくことができるわけです。

自然妊娠でも同じことが言えるのですが、妊娠検査薬で正確にチェックするにはある程度の期間が必要なため、ただ陰性(マイナス)と出てしまうので流産に気づかない=妊娠したということに気づかないということになります。

これが体外受精の場合どうして問題なのかと言いますと、体外受精の成功のカギは卵の質が握っています。
そのため流産したとしても妊娠したという事実があれば卵の質が良いということでもう一度挑戦しようということになるのですが、
流産に気づかない=妊娠しなかったと判定されてしまうと実は卵の質は良かったのにもかかわらず、もうやめた方がいいとなってしまうことがあるのです。

胚移植は+3の方が妊娠率が高いの?

胚移植
胚移植は+2で行う病院も多い一方、ネットでは「+3の方が妊娠率が高い」という噂がありますよね。
これは気になるところだと思うのですが、実際に病院の先生にお話を聞くと「どちらも変わらない」という答えが多いようです。
ただし、どちらも変わらないのであれば、その病院がどうして+2にしているのか?どうして+3にしているのか?ということは気になるのであれば実際に通われる病院の先生に聞いてみても良いかもしれませんね。

まとめ

何度も言いますが、体外受精のスケジュールは病院の方針、先生の考え方、そして患者さんのタイプによっても変わってくると思います。
特にお仕事をされている方はスケジュールの管理が大変になってくることもあると思いますが、どうしてもスケジュールが合わない日が出てくる場合には前もって先生に相談してくれることで代替案をくれることがあると思いますよ。

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