林先生が驚く初耳学【中室牧子先生の父親と母親の役割と正しい褒め方】

林修先生が一家に一冊あってもいいと言う「学力の経済学」の著者である慶應義塾大学准教授の中室牧子先生。
大好評の中室牧子先生の授業は第3弾になりました。
今回は「子供の成績を左右する親の一言を断言」が授業テーマとし、子供の勉強に対する大人の男性の関わり方などについてご紹介します。
目次
父親と母親の役割が違う
高橋英樹さんは娘の高橋真麻さんが子供の頃には勉強している真麻さんに対して邪魔しないようにして勉強には関わらないようにしていたということなのですが、中室牧子先生によるとこれでは子供の学力を上げるのは難しいということ。
父親は勉強を見守るのが正解
下の表のように母親の場合は勉強する時間を決めて守らせるというのが有効なのですが、父親の場合には横について勉強を見ていることが重要なようです。
父親以外の男性の関わり方
父親以外の男性がどう関わると学力が上がるかということですが、
母親と父親と子供の性別の組み合わせも大事になってくるようなのです。
例えば、お母さんの関わりはお子さんが女の子の場合の方が高くなり、
父親の関わりの場合は男の子の方が高くなっているんです。
実は男の子はお父さんの習慣や考え方に影響を受けやすく、
女の子はお母さんに影響を受けやすいということのようです。
教育現場でも苦手な教科の場合に、男の子は男の先生に、女の子は女の先生に付くと、苦手教科が克服できるという研究もあるということ。
ですから、ポイントは親に限らず
- 男の子は大人の男性
- 女の子は大人の女性
家庭において男の子に対して一番重要なのは父親なのは間違いないと林先生は言います。
最近はヘナチョコ男子が多くて、字が薄い答案がすごく多く、答案に「字が薄くて読みにくい」と注意書きをしていたそうですが、あまりにも多いので「字が薄い」というハンコを発注したそうです。
字が薄いと書かれたのは全員男子で字が薄い子は声も小さいとのこと。
正しい褒め方は断言できる
100点を取った高橋真麻さんに対して高橋英樹さんは「天才だね!やったね!」といった褒め方をしたのですが、中室牧子先生によるとこれも0点だということ。
子供を褒める時は努力を褒めるべき
テストで100点取った時には「頭がいいね」と言うよりも
「よく頑張ったね」と言った方が効果的なんだそうです。
頭がいいねといのはその子の能力を褒めているのに対して
よく頑張ったねと言うのはその子の努力を褒めているのです。
子供たちを2つのグループに分け違った褒め方をすると
1)頭がいいね→成績が下がる
2)よく頑張ったね→成績が上がる
と明らかな結果が出たそうです。
頭がいいねと言われるとその後に勉強する気力が失せてしまうのが原因のようですね。
テストの点数が良かったのは元々の自分の能力が高かったからだと考えてしまうので、だんだん努力する意欲を失ってしまうとのこと。
ですから子供を褒める時には
- あなたは1時間も勉強できたんだね
- 今月は1度も遅刻しなかったんだね
絶対に言ってはいけない言葉
悪い点を取った時に絶対に言ってはいけない言葉ですが、
「女の子は数学が苦手だからできなくてもしょうがない」
というような慰め方をしては絶対にいけないとのこと。
先入観から発せられた言葉が刷り込まれて子供の学力が下がってしまうそうです。
林先生が褒めるのは本当に成績が上の子だけで答案見た瞬間に「君は東大受かる」と言うそうです。
言って、落ちた子はいないとのこと。
まとめ
その子の能力を褒めるというのはやってしまいがちかもしれませんね。
でも、それが逆効果になってしまっていたとは…
そういえば、自分自身子供の頃に褒められて「あ、自分は努力しなくてもできる子なんだ」って勘違いしてどんどん成績が落ちていった記憶があるような、ないような^^;
中室先生に関してはこちらの記事も参考になります。