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体外受精のリスクvsメリット【自閉症や母体への危険・卵巣ガンや早産】

 2016/07/01 妊活
この記事は約 8 分で読めます。 1,373 Views

なんとなく想像だけで体外受精って恐いんでしょ?って考えている方が多いんですよね。
確かに体外受精にはリスクがありますが、それを上回るほどのメリットもあるんです。
そこで「体外受精のリスクvsメリット」としてまず体外受精にはどんなリスクがあるのか?ということと、
そして体外受精にはどんなメリットがあるのかということを紹介していきたいと思います。

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体外受精・ママへのリスク

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多胎児(双子以上)が生まれてくる可能性が高くなる

体外受精を行った場合、自然妊娠と比較して多胎児が生まれる率が約15倍になると言われています。
多胎児とは多生児とも呼ばれ、双子以上、つまり2人以上の赤ちゃんが生まれてくるということになります。
これはリスクというよりもメリットと感じるママもいるかもしれませんが、どうして多胎児がリスクになり得るのでしょうか?

実は、多胎児を妊娠中のママは妊娠高血圧症や貧血になりやすかったりすることがあります。
そして二人以上がお腹の中にいるのですから当然つわりもひどい可能性がありますし、腰痛などの腰の負担もひどくなるかもしれません。

そして双子や三つ子の場合は一人の時と比べて3週間から6週間早く産まれる早産になることが多いので生まれてくる赤ちゃんが発育不全や未熟児になる可能性もありますし、帝王切開の可能性も高くなります。

まとめると・・
・ママは妊娠高血圧症・ひどいつわり・腰痛など身体への負担がかかる可能性がある
・赤ちゃんは未熟児になる可能性がある
これが多胎児が生まれてくる可能性があることへのリスクになります。

母体への危険

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)にかかる可能性

排卵誘発剤を使用する際に起きてしまう副作用の一つに卵巣過剰刺激症候群があります。
卵巣過剰刺激症候群とは排卵誘発剤などによって文字どおり卵巣が過剰に刺激を受けている状態で、比較的若い方や痩せている方がなりやすい傾向があります。
卵巣過剰刺激症候群の症状は軽度の場合、お腹の張りや吐き気などがあり、重度になると下痢や嘔吐、おしっこが出にくくなるなど急性腸炎などの食中毒に似たような症状になることもあります。

体外受精の場合、排卵誘発剤を使うことからほとんどの方が軽い卵巣過剰刺激症候群の症状に悩まされるようですが、重い症状になると入院が必要になることもあります。

流産率が高くなる可能性

体外受精での流産率は自然妊娠と比べて2倍ほど増えると言われていますが、排卵を促して妊娠しやすくしているわけですから流産する可能性も相対的に増えて当然という考え方もあるようです。

それと流産率の高さは高齢出産の場合、自然妊娠よりも不妊治療を選ぶ方が多くなる傾向にあることにも関係しているのかもしれません。
つまり、流産率に関しては体外受精が理由というより、体外受精を行う女性が高齢になりがちなことが理由の1つのようです。
参考:体外受精の妊娠確率と出産・流産・ダウン症の確率を年齢と回数別にまとめました

卵巣ガン

卵巣がんに関しては、体外受精によって卵巣がんにかかりやすくなるというデータはないという(むしろガンの発症率は低くなるというデータもある)情報と、かかりやすくなる(データは不明)という情報が混在しているようですが、
2013年度に報告された「不妊のための卵巣刺激剤の卵巣がんリスク 」の論文によると

不妊のための卵巣刺激剤は卵巣がんのリスクが上がる といういかなる証拠も認められなかった。
reniya-womens.com

となっているようです。

体外受精・赤ちゃんへのリスクはある?

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「とにかくなんでもいいから元気な赤ちゃんが産まれてほしい」
そう願うのはどんなママも同じですよね。
では、体外受精による赤ちゃんへのリスクはどのようなものがあるのでしょうか?

自閉症のリスク

2015年3月19日掲載の「American Journal of Public Health」の「IVF Kids May Have Higher Odds of Autism, Study Finds」という記事によると体外受精などで生まれた子供はそうでない子供と比べて自閉症になるリスクが2倍になる可能性があるという研究が発表されています。

参考:https://consumer.healthday.com/cognitive-health-information-26/autism-news-51/ivf-kids-may-have-higher-odds-of-autism-study-finds-697622.html

しかし、ここでは体外受精を単一胚移植に限って行うことによって自閉症リスクは大幅に改善する可能性があるとも書いてあります。

単一胚移植(SET)とは1つの胚移植のことで多胎率を下げて健康な単胎児が生まれる可能性が高い方法と言われています。

早産になるリスク

体外受精の場合、早産になる可能性が少なからず高くなると言われています。
先に紹介したように体外受精では双子以上の赤ちゃんが生まれる可能性が高くなるのですが、
早産は双子以上を妊娠した場合にどうしても確率が高くなってしまうので、そういったこととも関係しているのかもしれませんね。

体外受精のメリット

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今まではリスクばかりを紹介してきました。
「う〜ん…やっぱり体外受精やめようかな…」って思った方もいるかもしれませんね。
でも、実は体外受精にはこんなにたくさんのメリットがあるんですよ。

高齢出産に対する体外受精のメリット

妊娠率が高くなる

定期的な夫婦生活を1年以上行っても妊娠に至らない場合に不妊とされますが、
この状態の妊娠率を0%とした場合、
人工授精では10%前後
体外受精では20%前後
とかなり妊娠率が高くなることがわかると思います。
日本産婦人科学会ホームページで2012年に発表されたデータでは
40歳の妊娠率でも24%あります。
参考:体外受精の妊娠確率

この妊娠率が高くなるのが最大のメリットだと言えますね。

ショート法のメリットとデメリット

ショート法のメリットは注射や薬の回数(量)が少なくて済むことからロング法より体への負担が少なくて済むというメリットがあり38歳以上におすすめされる方法です。
ただし、排卵スケジュールをコントロールしにくかったりすることから良質な卵子が取りにくいというデメリットもあり、採卵する卵子の数が増えるため卵巣の腫れを起こす方もいます。

ロング法のメリットとデメリット

ロング法のメリットは良質な卵子が採取できる可能性が高くなるということと、採卵スケジュールをコントロールしやすいということです。
ただし、注射の量が多かったり、卵巣過剰刺激症候群の確率が高くなったりといった体への負担が増え、費用も高くなるというデメリットもあります。
また、このような理由から37歳以下じゃないとおすすめされないのもロング法の特徴です。

クロミッド(クロフェミン)による低刺激法は?

排卵誘発剤注射を打たないか打っても注射回数が少なくて済むので結果的に通院する回数が少なくなり、体への負担が少なくなりますし、経済的な負担も少なくなります。
ただし、採卵数が少なくなる可能性があるため、もう一度採卵をしなければいけない可能性も少し上がるかもしれません。

人工授精と比べてどうなの?

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妊娠率

妊娠率は先ほど紹介した通り、2倍〜4倍体外受精の方が高くなります。
人工授精は回数を重ねるごとに妊娠しにくくなってしまうと言われており、10回妊娠しなかった場合に体外受精へステップアップする方も多いのですが、最近では初めから体外受精を勧められることも増えてきたようです。

費用

体外受精の平均費用は30万円前後(参考:体外受精の平均料金
人工授精の平均費用は3万円前後
なので体外受精の方が10倍高いということになりますが、
数年前と比べて助成金も増えてきているのでかなり経済的負担が減ったと感じている方も少なくありません。
参考:体外受精の助成金は30万?

リスク

体外受精には排卵誘発剤を使用するため(※1)卵巣過剰刺激症候群になるリスクがありますが、
人工授精には続けていけばいくほど妊娠しづらくなるというリスクもあります。
※1 人工授精でも排卵誘発剤を使用する場合があります

まとめ

体外受精のリスクvsメリットということで紹介してきましたが、
高齢出産の場合は治療するしないに関わらずリスクが少なからずあることがわかったと思います。
逆に言えば体外受精のリスクは高齢出産のリスクとも捉えることができるかもしれません。
ただ、人工授精と比較しても格段に妊娠率が高くなるのも体外受精のメリットですし、
人工授精では10回行っても妊娠に至らなかったという方が体外受精を行ったら妊娠したという話もよく聞く話です。
費用やリスクなどを考えると何を選択したらいいのかわからない方もいるかもしれませんが、
自分1人で考えるよりはご家族の方やお医者さんと一緒に考えていくことが大事だと思います。

それと今できることはしっかりやっておくことをおすすめします。体調管理はもちろんのこと、赤ちゃんのことを’考えれば妊娠前の葉酸サプリ摂取も大切です。

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